プロジェクト業務が滞る2つの理由

プロジェクト業務がうまく進まない原因について考えていきます。

変化の激しいAI時代には、今やっている仕事が3年後もそっくりそのまま残っている可能性は極めて低いです。常に仕事をアップデートしたり、そもそも全く新しい領域にチャレンジし続ける場面は増え続けると思います。

もちろんルーティン業務をないがしろにしてはそもそも今の仕事が成り立たないので論外なのですが、役職の有無に関わらず全てのビジネスパーソンにとってプロジェクト業務を遂行する力はより求められています。山口周さんの外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメントという本にも同様のことが書いていました。

私自身も前職の通信会社のサービス戦略部門でのプロジェクトや、SNSのプロジェクトリーダー、Voicyのチャンネル立ち上げなどいくつかプロジェクトを推進した経験はあるのですが、今思うと反省点ばかりでした。

MBAや書籍等で学んだ内容を実践する中でここだけは外してはならないと思うポイントがありますので、今回は2つお伝えをします。

  • コアメンバーの意識統一
  • 壁となる人を事前に把握する

メンバーに自走してもらうために

まず一つ目はコアメンバーの意識を揃えることです。

もちろん大前提としてプロジェクトの目的が的確であることや最低限必要なメンバーが揃っているなどは必要になりますが、意外と抜け落ちてしまうのがコアメンバーの意識合わせです。

コミュニケーションを頻繁に行っているつもりでも、自発的に動いてくれなかったり、動いてくれたとしても変な方向に突き進んでいたり思い通りにいかないことは良くあります。

プロジェクト序盤の意思統一ができるかでそのプロジェクトがうまくいくかが決まると言っても過言ではないぐらい重要なポイントです。

仮にプロジェクトリーダーになったとしたら、メンバーとの最初の打合せの前に大まかなリサーチや有力な仮説出しなど重要なポイントは押さえた上で始めなければ、それだけで2週間遅れます。プロジェクト業務はとにかくスピードが命です。

私もSNSプロジェクトを進めた際は、事前に数冊ほどSNSの本を読んだり、知り合い経由でSNSコンサルの方に話を聞いた上で、メンバーとSNSマーケティング関連の書籍の読書会を実施するところから始めました。

またメンバーの自発性を促すためには、プロジェクトキックオフ前に誰よりも準備しつつもミーティングの時はメンバーに話してもらった上で出てない要素を自分から付け足すスタイルが良いと個人的には感じています。

メンバーによってはその施策自体意味がないと思って仕事をしていたり、自分の役割範囲をかなり限定的に捉えている場合もあるので、最初はメンバーの思っていることを吐き出してもらうところからスタートしても良いと思います。

後でちゃぶ台返しに合わないために

次にボトルネックキーパーソンを事前に把握することが大事です。

プロジェクトを進める中で必ず障壁になる人は存在します。プロジェクト業務は過去を否定する領域が少なからず出ることから、面白くない顔をする人は必ずいます。

障壁になりうる人を把握するために、プロジェクトリーダーの教科書という本に書いてある「プロジェクトへの影響度×ポジティブorネガティブ」のマトリックスに社内社外のステークホルダーをプロットする方法がおすすめです。


ただし、その資料が出回ってしまうと信用を崩してしまうのでデータとしては残さずにホワイトボードで書いてメンバーと確認した後はデータを残すことなく消すことをおすすめします。

ただ、プロジェクトを阻む本人も悪気があるわけではない場合もあります。うまく巻き込むことが大事です。

また、障壁とまではいかなくともベテランかつ、そのプロジェクトを自発的に協力してくれなさそうな人も後々影響力は大きいです。この場合プロジェクトの一部を一緒に進めることが効果的です。一緒に進めると本人も推進役に回ってくれる可能性が高まります。

知らないところで陰口を言われたら

ただ、どれだけケアしていたとしても陰口は言われてしまいます。影響範囲が大きいプロジェクトほどその傾向は強まります。

個人的には、陰口を言っている人の影響力が低く、結果的にプロジェクトが成功しているのであれば多少の陰口をOKと捉えても良いんじゃないかと考えています。

野球で数々の名言を残している元楽天イーグルス野村監督も「35歳を超えて敵がいないということは、 人間的に見込みがないことである」と言っていますがそう捉えるのも良いと思います。

あまり影響のない所であなたの悪い噂が立っているということは、むしろ大きく羽ばたく前の飛躍の兆候ととらえても良いかもしれません。

まとめ

今回はプロジェクト業務を進める上で、注意すべきポイントについてお伝えしました。コアメンバーの意識を揃える、障壁となる人をおさえるなど、事前準備が大変な領域ではありますが長期的に見ると合理的だと思います。

仕事を進める際の参考になると嬉しいです。

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