メタ認知力の3つの鍛え方

今日はメタ認知力をテーマにお伝えします。スラムダンクの映画が大人気ですが、もうご覧になられたでしょうか?私もまだ映画は見れていないのですが、漫画が大好きで何度も見返しています。漫画の中では色んな名言があるのですが、安西先生の言葉が好きで、特に主人公の桜木花道がミドルシュートの練習合宿をスタートする際に放った言葉が印象に残っています。

「下手糞の上級者への道のりは 己が下手さを 知りて一歩目」という言葉です。

メタ認知、つまり客観的に見て今の自分の状況を把握することが、まずは上達するために必要というそんなメッセージです。
今、”リスキリング”や”学びなおし”と言った何かを鍛えようという流れがありますが、何を鍛えるべきか?についてはあまり力点が置かれていないように感じます。

英語やプログラミングなど流行りのスキルアップに、時間とお金をかけてもモチベーションが続かなかったり、ひどい時にはせっかく頑張って習得したにも関わらず、その後全然活用しないなんてこともあり得ます。

色んな学びの選択肢がある中で最適な学びを選び取るためにも、メタ認知力は必要です。今日はメタ認知力を高めるために意識したいポイントを3つお伝えします。

  • 〇〇さんならどう考えるか考える
  • イラっとした出来事を振り返る
  • 自分を商材としてプレゼンしてみる

他人の頭で考える

一つ目は〇〇さんならどう考えるか?と問い続けるです。

私の職場でこの数か月で仕事の進め方・クオリティが格段に進化していて、吸収力が本当にすごいなと尊敬している若手のメンバーがいます。このメンバーは、上司や先輩で尊敬できる部分があると常に「その人ならどう考えて動くか?」を考えながら行動しているとのことでした。

他人の視点に立って物事を見るというのはメタ認知の基本です。特に盗みたいと思った人がいれば、その人の視点で考えてみると、考える過程で自分のできていない部分に気づく機会が多くなります。”学ぶ”とは”真似る”から来たとも言われているように、できる人の真似をしていたら気づいたら意識せずともできるようになっていたりします。

もし周りに尊敬できる人がいないという場合は、部分的に盗むことを意識してみてください。資料の作成技術はAさん、会議のファシリテーション力はBさんというように、部分的に盗むことを意識すると自然と自分のできていない部分をメタ認知できるようになります。

怒りの感情を振り返る ※時間を置いてから

二つ目はイラっとした出来事を、時間が経ってから見つめなおすです。働いていると必ず感情をゆさぶる出来事があります。
仕事でミスをして落ち込んだり、成果を上げて喜んだり色々な感情がありますが、個人的には怒りの感情、つまりイラっとした出来事を後で振り返ることがメタ認知には効果的であると感じます。

理由として悲しい出来事は過度に悲観的になって仕事のモチベーション低下につながったり、嬉しい出来事は逆に自画自賛になりやすくきちんとメタ認知できない確率が高いためです。

その点で怒りの感情はその瞬間は冷静になるのは難しいのですが、少し時間を置くと客観的に物事を見つめやすく、自分の至らなさに気づきやすい感情のように個人的にはとらえています。

イラっとした出来事があった時は、少し時間を置いてから、なぜ〇〇さんはこの行動をとったのかを考え、私が〇〇さんでもこう考えるのは分からんでもないなというところまで落とし込めると、自分の行動に非がなかったのかを客観的に捉えることにもつながります。

ここで大事なのは、イラっとしてから時間をあけること。アンガーマネジメントの基本ですが、怒りの感情は時間をあけるとかなりおさまりますので、時間を置いてから余裕があればトライしてみてください。

転職を想定してプレゼンを考える

三つ目は、自分もしくは自分のアウトプットを商品に見立ててプレゼンするです。グロービス経営大学院のVoicyの第1001回 ペライチ書評の本山さんの放送なんかが分かりやすいです。自分で出版した本、『投資としての読書』について話しているのに、かなり客観的で、自分で書いていないかのような語り口調でした。

同じように、例えば転職をするとして、自分という商品をアピールするときにどんな切り口で説明しますか?その内容は今の会社でしか使えないスキルではないでしょうか?

もしくは自分のアウトプットしたものを商品として売り出す想定でプレゼンを考えてみるのも良いかもしれません。例えば、会議の議事メモをあなたがとったとして、その議事メモを商品としてプレゼンしてみます。「会議の流れがカテゴリーごとに整理して見やすくすぐにその後のアクションにつなげることができる議事メモです。」と説明するだけでも、メタ認知のきっかけにつながります。

その他、分かりやすいアクションだと年に一回職務履歴書を書くのも、メタ認知につながります。私も年に一回は職務履歴書を更新していますが、自分の行動の棚卸をすると次はこのスキルを鍛えようと前向きに考えることができます。特に最近はSNSの戦略を考えることと、それを踏まえたコンテンツ作りを仕事にしており、この方向でまずは自分のスキルアップをしようと前向きに考えることができました。

まとめ

今日はメタ認知についてお伝えしました。〇〇さんならどう考えるか考える、イラっとした出来事を振り返る、自分を商材としてプレゼンしてみるの三つをお伝えしました。メタ認知ができる人は総じて、成長し続ける人だなぁとひしひし感じます。何かヒントになれば幸いです。

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