今回はモチベーションについて考えていきます。
仕事でも勉強でも趣味でも、その時々で取り組む意欲、いわゆるモチベーションが上がったり下がったしした経験は誰しもあると思います。
サザエさん症候群という言葉がありますが、仕事が始まる前の日曜日は気持ちが沈んでしまうという方も多くいらっしゃるかもしれません。
特に仕事のモチベーションは下がると効率性も下がりますし、起きているうちの大部分を占めるのでできれば楽しく前向きにとりくみたいですよね。
代表的なマズローの5段階欲求やハーズバーグの二要因理論、外発的動機づけや内発的動機づけなど理論的な整理はそちらをご覧いただきたいのですが、個人的に次の3つのポイントを意識することでモチベーションを保つことができているという内容をお伝えします。
上げ過ぎると下がるモチベーション
まず一つ目は、モチベーションを上げ過ぎないことだと思います。
モチベーションが下がらないことを考えがちですが、上げ過ぎない方が良いと思っています。
言い換えると何でも期待し過ぎずにフラットに見る目線を持つことが大事です。
期待を裏切られた時に想像以上にダメージを受けてしまうからです。
ヴィクトール・E・フランクルの名著「夜と霧」の中でも近い内容があります。
アウシュビッツに収監された精神科医の目線でどんな状態で過ごしていたのかを記された貴重な内容ですが、過酷な環境下で必死で生き抜く様子が描かれていますが、クリスマスが過ぎると亡くなる方がかなりたくさんいたそうです。
クリスマスには自宅に帰られると淡い期待は見事に裏切られ、精神的にも身体的にも崩れてしまったのでした。
モチベーションの例としては不適切だったかもしれないのですが、ビジネスシーンにおいても期待を裏切られると結構しんどいです。
人に期待をしないといった態度ではなく、冷静に現実を見極める意識は持ち続けたいですね。
人見過ぎると右往左往する
次に二つ目は人と比べないことです。
〇〇さんには負けないように頑張るぞと意気込んでモチベーションを高めた方もいらっしゃるかもしれないのですが、個人的にはこれはおすすめしません。
一時的にモチベーションが高まるかもしれませんが、相手を基準にしてしまうため自分ではコントロールできないことが多く、モチベーションを維持することには適していません。
千葉ロッテマリーンズ監督の吉井 理人(よしい まさと)さんの著書「最高のコーチは、教えない」の中でも、誰かを基準に練習する選手よりも、日々の小さな課題を一つずつ乗り越えていく選手の方がモチベーションを維持して成長し続け成果も出していると記載がありました。
何か失敗した時に私以外の人はこんなミスをしないのにと落ち込んだり、誰かが成功した時に嫉妬心が出るのは多少はしょうがないですが、あまりに比較しすぎたらモチベーションに悪影響が出ます。
何かミスが起きた時、過去経験していなかったことにチャレンジしていたとしたらそれは失敗ではなく成長の機会ととらえることもできます。
去年の自分にはできなかったことか?と自分に質問することで、モチベーションを維持することにつながるかもしれません。
プロ意識とは?
最後三つ目はプロ意識を持つことです。
特にモチベーションが上がらないタスクに向き合う時に、この意識は有効です。
私が最も乗り気になれない仕事に音声メディアで自分が配信した音声をダウンロードして別媒体に投稿するというタスクがあります。
単純作業ですし、これをしても自分の能力が上がることもありません。
ただ、音声メディアを担当するプロとしてこのタスクをスピーディにこなしていると捉えることで少しだけモチベーションを下げずに対応することができています。
プロ意識と言うと何かかっこよく感じませんか?
「大事なことは大抵めんどくさい」と宮崎駿も言っています。
こんな雑務もプロだから手を抜かずにやれる俺はかっこいいと思って取り組んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
というわけで今回はモチベーションを保つために、モチベーションを上げ過ぎないように冷静に見極めること、過去の自分と比べること、プロ意識を持つことをお伝えしました。
モチベーション維持の参考になりますと幸いです。