不安との向き合い方

不安との向き合い方について考えます。2020年の日本人の不安に関する意識調査によると、最近不安を感じていると答えた人が70%もいたというデータもあります。コロナ前からのデータでも9年連続で70%程度の人が不安に感じているので、変化の激しい時代に不安を感じる人はますます増えるのかもしれません。これを読んで下さっている方も、何かしら不安を持っているのではないでしょうか。将来安定して生活できるだろうか?今日の私の発言が周りに不快を与えていないかな?今の生活がずっと続いたとして私は幸せになれるのか?などいろんな不安があります。

不安の共通項

不安の種類は千差万別ですが、不安を感じる際に共通していることがあります。それは、自分のことを考えているということです。あなたが不安に思うことを書き出してみてください。多くの不安は「自分」を主語にしていないでしょうか?

よく不安にならないために、自分を客観的に見て、コントロールできることとできないことを区別して、コントロールできないことは無視するとあります。非常に有効な考え方とは思いますが、どれだけ鍛えても完全に自分を客観視することはやはり難しいです。

ジブリの鈴木プロデューサーの考え方

では、どうすれば良いのでしょうか?

以前、スタジオジブリの鈴木プロデューサーが講演会で言っていた言葉が非常に参考になったので共有させていただきます。それは、「他人のことを考え続けていたい。そうすれば自分が安定するから」という言葉です。

つまり、自分のことではなく、他人のことを考えることで、不安が小さくなり、自分自身の精神も安定して過ごせると言うのです。

ただし、急に自分のことではなく他人のことを考えてと言われても、難しいと感じる人も多いです。そもそも他人のことを考えられる人は、元々おせっかいな人で、先天的な影響が大きいと考える人もいます。ここで重要なのは、他人のことを考えようと意識するのではなく、頼られる機会を増やす環境を作ることだと思います。

頼られる機会が増えると自然と相手のことを考える時間が増えるからです。

頼られる機会を増やすために

どうやって頼られるようにするのでしょうか?

そのヒントが以前こちらのチャンネルでも紹介した本、『人的ネットワークづくりの教科書』にあります。そこには、誘われる力を鍛えるとあります。具体的に、自分のできることを周りに発信し続けることで、周りからあの人はこんなことが得意なんだとか興味があるんだと認知してもらい、関連する仕事をする際に誘われやすくなることが重要と記載がありました。私も、社内で定期的にVoicyでコンテンツを毎週話していることを発信することで、音声メディアに精通している人、コンテンツを作れる人という印象を持ってくれたメンバーから一緒にコンテンツを作ろうと誘われることも多いです。

ただし、中には自分に発信するほど得意なものがないと感じる方もいると思います。そんな時は、まず自分はどんなことが人より得意そうか?を考えます。得意なものが言語化しづらい場合、ありがとうとよく言ってもらう場面はどんな時かなどを考えてもらうと良いと思います。そして、おぼろげながら得意な領域見つけたら、それをとことん伸ばす努力もできると本当に素晴らしいと思います。

自分の得意なものを発信し、周りから頼られ、さらに頼られるために能力開発を頑張り、能力開発した内容を発信するとさらに頼られるというGoodサイクルに入ると、気づくと自分のことを考える暇なく、周りの人のことを考えるようになっている。そんな不安の解消ができれば自分も周りも幸せになれると思います。

まとめ

今日は不安との向き合い方について考えました。そのために、自分のことではなく他人のことを考えることをお話してみました。まずはTwitterなど手軽なメディアでも良いので、できることから少しずつ発信するのも良いかもしれません。

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