今年こそ運動するぞと思った人へ

新年あけましておめでとうございます。新年に決意を新たにする人も多いですが、2023年こそは運動を習慣化したいと考えている人も多いのではないでしょうか?
今日は、そんな方におすすめの「運動脳」という本をご紹介します。

本書のメッセージはシンプルで、45分間ちょっと息が上がるランニングを週に3回せよ。難しければ少しでも運動しよう。これのみです。
これを聞いて目新しさはないですし、運動できたらいいよね、でも忙しいし後回しにしちゃうんだよね、、、ぐらいの感想で終わります。
ただ、この本を読んだ瞬間からランニングをしたくてたまらなくなります。事実私も本書を読んでから週3回のランニングを欠かさずしています。

この本の特徴はなんといっても、あらゆる観点から運動することの効用を科学的なファクトに基づいてわかりやすく解説されていることにあります。
ここまでいろんな研究成果を見せつけられると、運動しないと勿体ない感覚にすら陥ります。

今日は本書の中から、運動する理由を3つピックアップしながら、運動へのモチベーションを上げていきましょう。

運動すると頭が良くなる

一つ目は集中力や記憶力がアップするからです。運動は基本的に体にとって良いもので、健康とか体形を整えるために有効と思われがちですが、実は脳にとっても非常に効果があります。ほうっておくと脳細胞は日々死んでいく一方なのですが、心拍数の上がる運動を定期的に実施することで、死ぬ細胞よりも新しく細胞を作る量を増やすことができ、結果的に脳細胞が増えるという研究があります。アメリカ人120名に対して、心拍数が上がらないストレッチをするグループAと心拍の上がる持久系のトレーニングをするグループBに対して1年後にMRIで脳(海馬)をスキャンしたようです。結果、グループAは海馬が1.4%縮小したのに対して、グループBは海馬が2%成長していたのです。なんとなく運動をしたら頭がすっきりする感覚はありますが、本当に脳にも良い影響があるのでした。

最強の脳内物質BDNF

二つ目は、ストレスや不安に強くなり、鬱にもなりにくくなる点です。運動をすると、BDNFという物質が脳内に分泌します。この物質ができると脳内に新しい細胞が次々につくられます。うつ病になると脳の萎縮が起こる場合があるのですが、これは脳内の新しい細胞を作る機能が一時的に低下してしまい、作るよりも死ぬ細胞が圧倒的に多くなってしまうことから起こるようです。BDNFを分泌させることで、意欲の低下やうつを防ぐことにつながるのです。

運動直後から集中力がアップする

三つ目は運動直後から効果を発揮する点です。勉強前に運動をする生徒と運動をしない生徒で、その後の勉強の効果を測定する実験では、勉強前に運動をしていたグループが圧倒的に記憶力や集中力において効果を発揮した。私自身も定期的に運動をすることによって、特に創造的な営み(このブログを書いたり、コンテンツを作ったりする作業)において、運動する前よりもスムーズにアウトプットできている感覚がある。私はいつも午前中に集中力を要するタスクを入れているので、できるだけその前に運動をしています。すぐに効果が分かるのでぜひ一度試していただきたいです。

まとめ

今日は運動をしたいなと思っている方向けに本をご紹介しました。紹介した以外にもたくさんのエビデンスや筋トレと持久系トレーニングとの脳に働く違い、なぜこんな効果があるのかそのメカニズムについても詳しく記載があります。是非手に取っていただきた一冊です。また、読書の効用として、自分をモチベートさせたい方向にアクセルを踏むことができることを改めて感じました。読書したいな、勉強したいな、運動したいな色んな目指したい習慣があると思いますが、その一助として読書を活用するのもいいかもしれません。単純な知識の習得だけではない読書の力を感じたそんな年末年始でした。2023年もどうぞよろしくお願いいたします。

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