今日は息子の行動から感じたことをお伝えできればと思います。
うちの息子は2歳半ということもありイヤイヤ期真っ只中です。
多くの場面でこちらのお願いを聞いてくれないのですが、自分が好きなことであればすんなり聞いてくれます。お着替えやお風呂は嫌がりますが、好きなおもちゃ遊びを一緒にお風呂でしようと言うと前のめりになって言うことを聞いてくれたりとそんな感じです。また、意外とゴミ捨てやものをしまうなどイヤイヤを発動されてもおかしくないことをお願いすると楽しそうにやってくれたりします。
これらの息子の行動から全く正反対の2つの気づきがありました。
- 楽しむ力
- めんどくさいと思える力
天才の定義
一つ目は楽しむ力の重要性です。
入りたくないお風呂も、おもちゃ遊びを加えることで楽しい場になり、ゴミ捨てもゲーム感覚でやってくれます。今まで自分がやったことがない、新鮮なものだからこそ楽しめている部分もあると思います。
これを今の我々に当てはめて、ゴミ捨ての依頼を仕事の依頼に置き換えると、依頼を受けたら基本的にまずめんどくさいなと思う人が大半ではないでしょうか?
経験から作業をイメージしてこう感じるとは思いますが、実はやってみると新たな発見があるかもしれませんし、おもちゃ遊び、つまり自分なりに楽しめる要素を加えることで前向きに取組むことにつながるかもしれません。
以前紹介した任天堂の元社長の岩田聡さんの書籍「岩田さん」の中で、仕事で成果を上げ続ける天才の定義を、人が嫌とか疲れることを延々に続けられる人と記載がありました。
あなたの中で、ずっと取り組んでいても苦にならない領域はどんなものがありますか?
その領域を見つけ、仕事の時間はなるべくその割合を増やすことで、成果につながり、何よりあなたが楽しみながら仕事をすることにつながるかもしれません。
真面目なだけの社員はいない方がいい?
二つ目は全く真逆で、めんどくさいと思う力の重要性です。
ゴミ捨てやものをしまうといった動作を楽しんでやってくれた息子ですが、何でもかんでも前向きに取り組めてしまうのも逆に問題があると考えています。
例えば、どんな作業も明るく前向きに楽しく取り組める人がメンバーにいたら、確かに依頼する側は頼みやすく楽なのですが、仮に生産性の低い仕事を依頼してしまった場合、作業自体を楽しんでしまってその仕事を改善するマインドが湧き上がりません。
忙しい割にアウトプットに疑問が残る人は、新しい仕事で苦労していると言うよりも、2年前と同じ動作を長時間繰り返している人が多いのではないでしょうか?
Voicyでもご活躍されている山口周さんと一橋大学教授の楠木建さんの書籍「仕事ができるとはどういうことか」の中で、センスが良くてめんどくさがりが良い仕事をするとありました。そういう人ほど、生産性に敏感で、今まで当たり前にやっていた仕事の無駄を見抜いて抜本的に改善するというわけです。逆にセンスがないけどなんでも真面目に取り組んでしまう人は余計な仕事を増やしてしまうともありました。
あなたが日々取り組んでいる仕事の中で、当たり前と思ってやっている仕事ほど生産性向上のチャンスがあります。今はテクノロジーの進化も早いので、例えば2年以上同じ動作をしている仕事は一度見つめ直しても良いかもしれません。
まとめ
というわけで、今日は息子の行動から、楽しむ力とめんどくさがる力の重要性をお伝えしました。言葉の意味としては逆ですが、両者は共存しうると考えています。何をもって楽しむべきで、何をもってめんどくさがるべきかは経験や勘、センスが必要になる部分もあります。先ほど紹介した本「仕事ができるとはどういうことか」はそのセンスの正体とセンスを磨くためのヒントが得られるおすすめの一冊ですので、ぜひ手に取っていただけると嬉しいです。