人を減点方式で評価してしまうことへの落とし穴についてお伝えします。
普段仕事をしている中で、こんな言葉を発したことはないでしょうか?
- Aさんは細かい作業が苦手な人だよね
- Bさんは人から言われないと動かないよね
誰かを自分なりの尺度で勝手にマイナス評価をした経験は誰しも少なからずあると思います。
私も採用に携わらせていただいてることから、しばしばそんな減点方式で人を見る場面があります。
また、マネージャーの人は部下を評価する立場にもあるのである程度は仕方ないと思います。
評価をつけなければいけないタイミングで振り返って減点方式で評価を下すのは業務上仕方ない場面もありますが、常に人を減点方式で評価する態度はマイナスの影響が大きいのではないかと感じます。
減点方式で見るとあなたが困るワケ
ここで言うマイナスの影響は、周りの人への影響というよりは、減点方式で人を見ている本人にとって大きいです。
それは、人のことを減点方式で評価するクセがついてしまうと、跳ね返って自分の評価が常に気になってしまうからです。
前職の話ですが、人の悪いところばかりが目についてしまう後輩がいました。その後輩は能力もあるし人当たりも良いのですが、周りを減点方式で評価してしまうこととセットで自分も周りにどう見られているか気になっていました。
毎回の飲み会で自分の評価はどうか?を気にする発言をしたり、飲み会での立ち振る舞いに落ち度はなかったかなども気にしていました。
こうなると、本来チャレンジすべき場面で縮こまってしい力を発揮できなかったり、ひどい時にはミスしないために頑張らない選択をするということにもなりかねません。
また、マイナス評価ばかりをすると相手にもそれは伝わります。信頼関係が築きづらく、仕事の推進力の低下につながります。
もしそんな場合は次の2つを意識してみると良いと思います。
期待しすぎない
まず1つめは”人への期待値を下げる”です。
減点方式の人は完璧主義が多いように感じます。
一つのミスなくそつなくこなすことを美徳としており、それを周りの人にも求めるようなイメージです。そしてこれはZ世代の特徴の一つともよく言われます。
この場合は、まずは期待値を下げることが良いと思います。
これまで100点以外を認めなかった人も思い切って60点であればOKと考えるイメージです。
仕事を依頼して思ったアウトプットが出てこなかったとしても、お願いしたここの部分はできているから良しとしようと前向きにとらえてみます。
そもそも全ての領域で100点の人間はいません。
周りへの期待値を下げることで、自分の評価も過度に気にならなくなります。
そして、些細なことでも周りに感謝できるようになり、謙虚な態度にもつながります。
苦手な人の良いところ3つあげられますか?
次に2つ目は、”人の良いところを3つ探す”です。
安達裕哉さんの「仕事ができるやつ」になる最短の道という本でも、人の良いところを見つけられる人間に良いポジションを与える社長の話がありますが、人のいいところを見つけられるとチームとして良い仕事ができるようになります。
試しに以下の問いに答えてみてください。
- あなたの会社のメンバーの中で、そこまで目立っていないメンバーを想像してみてください。
- その方の良いところを3つ言うことはできますか?
探せば必ず良いところが見つかります。
もしない場合はその方のことをきちんと把握できていないだけです。是非、周りにいる人の良いところを言語化してみてください。
まとめ
というわけで、減点方式で人を見る人の落とし穴についてお伝えしました。
もし減点方式で人を見てしまったときは、期待値を下げる、良いところを3つ探すを意識してみてください。
何よりも人の良いところが目に付くようになると、自分自身の精神衛生上とても楽になります。
周りにいるメンバーへの態度は鏡と同じで、あなたと同じように周りのメンバーもあなたを見ています。
お互いにとって幸せな状態を創る参考になりますと幸いです。