今回は瞬発力の鍛え方について考えていきます。
先週、一緒に働く仲間から「短時間で頭の中をまとめて話すためにできることはないか」と相談を受けました。
ミーティング中に何となくアイデアが浮かんだのに、すぐに言語化できず話せなかったという経験はあなたもあるのではないでしょうか?
もちろん全ての場面で瞬発力を発揮する必要はありませんが、特に仕事でコミュニケーションする際には瞬発力を発揮して素早く仕事を進めたいものです。
生まれつき高い瞬発力の才能を持つ人もいますが、後天的に鍛えることができます。
私自身、話す言葉につまる場面は多々あり、まだまだ修行の身ではあるのですが、身近にいる瞬発力の高いビジネスパーソンを観察する中で見えて来た特徴について2つのポイントをお伝えします。
知識+”思考の量”
一つ目はシンプルなのですが、どれだけ事前に考え抜いたか?です。
単にその領域での知識が豊富という意味ではなく、自分なりの思考の跡があるかどうかを表しています。
考え抜くとは、一つのアイデアを考えることに加えて、そのアイデアのメリット・デメリットや別の観点でのアイデアまで1人ディベートをして研ぎ澄ませていることを指します。当然ここまでできていると、自分なりの言葉でそのアイデアの言語化が精緻にできています。
言語化できないことは理解できていないのと同じと言われますが、分かったと思って人に話すとうまく話せなくて自分の理解不足に気づいたことは誰しもあります。
ダウンタウン松本人志の圧倒的な事前準備
これは瞬発力を生業にしているお笑い芸人に関しても当てはまります。
例えばダウンタウンの松本人志さんは冠番組を複数持つようになってからも、街中を歩いている時に目に飛び込んできたものをどう笑いにするかを考え続けているそうです。
また経営の神様と呼ばれた松下幸之助は経営者は常に考えるモードを0にしてはいけないと言っており、温泉旅行中のお風呂の泡から新規事業のアイデアが浮かぶようでないとダメと言っています。
私も実際、Voicyで配信するようになった4年前から、日々の生活の中でコンテンツをひたすら探すクセがついたことから、コンテンツ作りについては比較的瞬発力高く議論ができるようになった感覚があります。
日々仕事に忙殺されていると、いざという時に瞬発力を発揮できません。休みなく常に考え続けるのはしんどいですが、自分が瞬発力を発揮したい領域については、定期的にまとまった時間で思考する習慣をつけるのが良いと思います。
ここまでは特定の領域の瞬発力の出し方をお話しましたが、ここからはどんな場面でも活用できる基盤となる瞬発力筋の鍛え方について考えていきます。
就活は瞬発力の道場
そこで、二つ目の方法は、脳みそに冷や汗をかく環境に身を置くです。
緊張感のある中で火事場の馬鹿力的に瞬発力を発揮した経験はないでしょうか?
例えば就職活動は良い例です。
絶対に自分が発言をしないといけない状況で、これまで考えていなかった質問に対して素早く返さないといけません。
個人的に、面接官に問われるまで考えたことがなかった質問の回答が、意外と時間をかけて考えるよりも良い回答で、その後同じ質問がきても同じ回答をしたことがあります。
ただし、意識しないと、こういう環境からはどんどんと遠ざかってしまいます。
もしも、就活の時のような脳みそにひやりと汗をかく経験を最近できていないなと思う方は、瞬発力の基礎が衰えているかもしれません。
日々の会議の中で最初に発言をする、新たな施策を考えて上層部にプレゼンするなどコンフォートゾーンから抜け出すことで、瞬発力を鍛えることができます。
まとめ
というわけで今日は瞬発力の鍛え方をテーマに、普段から考え抜く、脳みそに汗をかくことをお伝えしました。普段仕事に忙殺されていると考える隙間がありません。ゆっくり時間を作って考えてみて。脳みそに汗をかく環境が足りないなと思ったら、ぜひ勇気をだしてそんな環境に踏み出してみる、そんなきっかけになれば嬉しいです。