コロナから約2年半年経ったタイミングということで、社内の公式行事として運動会を企画する会社が増えているというニュースがありました。コロナによってリモートでのコミュニケーションが当たり前になる中で、社内メンバー同士の関係性が薄くなっていることを課題にしている会社にとって、チーム同士協力して競い合う運動会が非常に有効だったとのことです。記事の中では全社員で運動会をした後、温泉宿で一泊して懇親を深めるという内容がありました。意外と若手メンバーほど密な人間関係を求めていることから、その後の業務連携にも良い影響があったそうです。
感情と反応
このニュースを聞いて、あなたはどう感じましたか?
「令和の時代に、社内運動会なんて時代錯誤だ」とか、逆に「コロナが落ち着いている状況だからこそ価値がある」というように賛成反対意見があると思います。SNSを観る限りでは反対が多いように感じます。この記事では社内運動会の是非は問いません。
ここで大事にしたいのは、自分の価値観が違うものに触れた時に、短絡的に反応しないことです。自分とは違うから、なんとなく微妙だなと、感じること自体は何の問題はないのですが、その感情をそのまま反応にうつしてしまい、反射的に非難するのは慎まないといけません。完全に否定してしまうということは、それに同意する人の意見を全く聞き入れないことにつながります。
多様性の時代に、随時価値観をアップデートせず過ごしてしまうと、聞き分けの悪いまま年を重ね、最悪の未来、誰からも相手にされなくなる危険性があります。
行動までのクッション時間を持とう
これは決してすべてを受け入れろという意味ではありません。自分の意見を持つことはとても重要です。ただ、感情と反応の間にクッション時間を持つことを大事にしてほしいです。クッションの時間を設けることで、少しだけ冷静に客観的に自分を見つめなおすことができます。
実は私もこのニュースを聞いた時は、「社内運動会がある会社はなんだか暑苦しくて自分には合わないかもしれない」と感じました。ただ、少し考えると、「自分も新入社員の時は社内の運動会に出てなんだかんだ楽しかった記憶があるし、温泉旅行の企画をしたこともあり、大変だったがなんだかんだ充実していた」ことを思い出しました。また、この記事の会社は若いメンバーは多く、アパレルブランドを多く展開していることから、チームメンバー同士で密な関係性が、良い連携につながりそのままアウトプットにもつながる環境かもしれないとも考えることができました。
読んだ記事に対して、一人ディベートをすることも有効的です。自分が微妙だと思った内容に、もう一人の自分を登場させ、賞賛する側として反対意見を言い、さらにその反対意見を言う。一人二役で一人ディベートを繰り返すとことで、多面的に物事を考えられると同時に、自分の考えを研ぎ澄ますことにもつながります。
あなたが微妙と思った時、大抵の場合はあなたはターゲットではないだけだったりします。
自分の価値観と違うもの、もしくは同じものに遭遇した時に、どう捉え、どう反応するかが、これからの時代により大切になってきます。
まとめ
今日は、社内運動会を実施している会社の話から、どう自分は感じ、どう反応するか?について考えました。
自分の価値観に凝り固まることなく、常にアップデートし続けるためにも、ニュースをみた時にすぐに反応しないように心がけたいですね。